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2003年12月31日 |
理事長退任のご挨拶 |
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日本高次脳機能障害学会
(旧 日本失語症学会)
理事長 加 藤 正 弘 |
| 本年の1月1日に日本失語症学会から日本高次脳機能障害学会と名称変更をして、早くも1年がたちました。昭和44年に、失語症をメインテーマとした韮山カンファレンスからスタートし、日本失語症研究会、ついで日本失語症学会となり、現在の日本高次脳機能障害学会へと発展してきました。 |
| ヨハネ伝福音書の冒頭にある、"はじめにことばありき、ことばは神とともにあり、ことばは神なりき"の箴言の示す如く、人間にとって言葉なくしてはこの世界は何の意味もなさず、言葉は人間の精神そのものであるとも言えます。この意味で言葉を失うことは広い意味で高次脳機能障害そのものを示していたともいえます。 |
| しかし、高次脳機能障害は言語障害以外に失行、失認、記憶障害、注意障害、遂行障害など多くの分野について研究されるようになりました。このことは日本失語症学会の学会総会での演題内容でも明らかです。失語症は現在でもメインテーマですが、他の分野が年々増加しています。 |
| 初代理事長の長谷川恒雄先生から理事長を引き継いだ2期6年の間にも、学会はその幅と奥行きを広げ、会員数も5割以上増えました。そこで、我々の研究対象に即し、名は体を表す学会名に変更することになりました。 |
| 本学会は高次脳機能障害の臨床的研究をメインテーマに、その評価の基準となる検査法の開発、治療担当者の教育、医療保険などへの社会的活動などを幅広く行っています。会員は医師、心理学者、言語学者、言語聴覚士、作業療法士、臨床心理士など多岐にわたっており、学際的な活動が特徴であります。 |
| 高次脳機能障害の日常生活に占める重みは、脱工業情報化社会へと向かう21世紀にはますます増大していくことでしょう。IT化の21世紀は情報処理過程の分析、構築より、脳機能の理解が飛躍的に進歩すると予測され、その臨床応用も多面にわたると考えられます。 |
| 今後本学会の会員一同、鹿島晴雄新理事長のもと、総力を結集し輝かしい歴史に新しいページを加え続けられることを心から期待しております。 |